2001/6/11 月曜日

「21世紀型マーケティング」(#002)マーケティングってそもそも何?

Filed under: マーケティング — 咲本 @ 15:32:17

『日刊「WEBのツボ」 ~次世代WEBマーケティングを読む~』に掲載
http://www.soho-union.com/

【○】本日のお題 「21世紀型マーケティング」(#002) ━━━━━━
咲本@時計台ネット
▽ マーケティングってそもそも何?

マーケティング界の巨匠、フィリップ・コトラー教授は、マーケティングを「交換のプロセスを通じて顧客のニーズと欲求を満たすことに向けられた人間の行為」と定義している。

要は、コミュニケーションを含む様々な交換プロセスが顧客に受け入れてもらえるようにすることをマーケティングと呼ぶ。
もっとベタにいえば、お客さんに喜んでもらえたり、楽しんでもらえたりするようにすることと言ってもよいであろう。
そのようにするためには、顧客がいつ、どこで、どのようなものを欲しているのか、どのように接するようにすべきなのか、ということを知ろうとし、考え、的確な実践がなされなければならない。

これがインターネットのマーケティングという文脈で語られた途端、インターネット の広告屋さん系の方々が、やたらと語るケースが多いことがわざわいして、バナーの クリックレートが高い低いや、TVCMを利用してeブランディングが高くなった等々、 上記マーケティングの定義からすると、枝葉の議論が中心になりがちである。 また、このような広告が顧客に望まれているのかということを一番に考えない広告の 話ほど、マーケティングの定義から遠いものはない。

先進的インターネット・マーケティングを実践していることになっている米国のドットコム・カンパニーの大半が、これほどまでに倒産または倒産の危機にさらされているのも、広告屋さんとコンサル屋が中心に語るインターネット・マーケティングの手法がいかに使えないものかということを物語っているとはお思いになりませんか?

前回例にあげたCRMというものは、結果的に高価な製品を購入して行う手法になるのであるが、もしあなたの会社がそのようなものを導入して、果たして「お客さんに喜んでもらえたり、楽しんでもらえたりする」ようになるのだろうか?100%の否定はしないが、CRM製品を導入されている企業が、そのような効果を出しているようには私には見えてこない。

そもそも顧客へのサービスをなぜネットを使って行おうとしているのか?ネットを使ったサービスが、他の方法よりも顧客から価値を感じてもらえ、積極的に受け入れてもらえるようになるのか?ということから考えてみるべきである。

ということで、今回の私のご提案、マーケティングの定義となる点に、いつの場合でも立ち返りながら、企業活動をしていこう。そう考えると、企業活動の全てにわたってマーケティングが関わってくることもおわかりいただけることかと思う。
その立場を踏まえた上で、ネット上で何らかのサービスをする際には、顧客にとって本当にそうする価値があるのかどうか、どんな点に価値を感じてもらえるのか、良く良く考えよう。参入のための費用が安いとかの理由は、顧客にとってはどうでも良いことである。

次回のテーマは「4Pが崩壊しつつある」をお届けいたします。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。ネットビジネスとマーケティングのコンサル業。
住宅・住設・インテリアメーカーのマーケティング会社勤務を経て独立。
空き時間に一人で運営してきた「時計台ネット」の学生ウェブマスター募集中です。
12日(火)学生団体の方々、大阪産業創造館でお会いいたしましょう!
■時計台ネット
http://www.tokeidai.net/

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(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2001/06/11)

2001/6/4 月曜日

「21世紀型マーケティング」(#001)専門用語をいったん白紙に

Filed under: マーケティング — 咲本 @ 23:59:11

『日刊「WEBのツボ」 ~次世代WEBマーケティングを読む~』に掲載
http://www.soho-union.com/

【○】本日のお題 「21世紀型マーケティング」(#001) ━━━━━
咲本@時計台ネット
▽ 専門用語をいったん白紙に

今回から執筆陣に加わらせていただくことになりました咲本です。マーケティングにまつわることをお話させていただきます。よろしくお願いいたします。

それにしましても、かなり大袈裟なお題を付けてしまいましたので、どのようなこと をお話しようかと、いきなり悩んでしまいました。このメルマガの副題にも「次世代 WEBマーケティングを読む」ってあるくらいなもので、執筆者それぞれが、多少はマー ケティングに関わる話もするだろうし・・・ そんなこんなでイロイロ考えました結果、お話の対象は伝統のある大企業以外の方々 を想定して、現場で実践出来るマーケティングのお話を展開させていただこうと思い ます。そのためにはマーケティングの教科書に書かれているような事柄も遠慮なく否 定させていただきます。

さて、マーケティングには、凄まじい数の専門用語が存在いたします。読者の方々も何でこんなに多いのとお感じになる方いらっしゃいませんか?実はこれら多数の専門用語の存在が、マーケティングを混乱させている原因のひとつになっているのです。例えば、CRMという用語を使われた文を発見すると、これに取り組んでいないことが、何だかマーケティング戦略として立ち遅れている企業のような気がしてきませんか?必ずしもそうだと言えるわけではないのに・・・

ということで、私からの最初の提案は、このような専門用語をいったんは白紙の状態にして、基本的な問題を考えていきましょう、ということです。えっ、知っていないとアホに見えるって?心配ご無用、このメルマガをずっと継続して読み続けて下されば、専門用語生かじりの人の方がアホに見えるようになります(笑)

インターネット・マーケティングを名乗ったビジネス書をひもときますと、実に多数 の用語が紹介されています。 1.impression,reach,Click Rate,CPM,CPC,Conversion Rate… 2.CRM,VMI,CSF,BPR,ERP,… 3.Most valuable customers,Second-Tier Valuable Customers,Below-zero…

1.はネット上の広告、2.はCRM、3.はOne to Oneマーケティングでの文脈で 使われる概念です。 でも、当然のことながらこれらを実践しないのなら知らなくても済むわけですし、第 一本当にこれらが、大企業以外で有益な代物と言い切れるのか、私には疑問です。 ひねくれた見方をしますと、これらを売らんがためのビジネスを行っている人達が、 自身のビジネスの必要性を説明するべく手前味噌な理屈をこねるための概念と言えなくもありません。 そもそも、こんなにたくさん英語を使わなければ説明出来ないということ自体、胡散臭さを感じませんか?そこそこお金もかかりますしね(私、かなり過激なこと言っているかもしれません。闇夜で刺されたらどうしよう?)

個人的に英単語の羅列がキラいなこともさることながら、これから展開させていただくお話は、「マーケティング=商売の仕方」という捉え方のもと、ベンチャーや中小企業の現場でお役に立ちそうな事柄を、上述のような英単語を極力使わずに進めていきます。逆にその中でどうしても必要な英単語の概念は、ホンマに重要なものですので、自分のものとして身につけることにしましょう。

また、インターネットという冠の付かない、いわゆるマーケティングということについても、折りにふれてお話させていただきます。コンサルタントがクライアントに対して、自分は仕事をしましたよと、見せつけるだけのために存在する概念が存在します。このような目眩ましに騙されないようにしないといけません。

次回は、マーケティングってそもそも何?ということをお話させていただきます。ではまた来週。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。ネットビジネスとマーケティングのコンサル業。
住宅・住設・インテリアメーカーのマーケティング会社勤務を経て独立。
空き時間に一人で運営してきた「時計台ネット」の学生ウェブマスター募集中です。
6月7日に京都で講演させていただきます。下記PR欄をご参照下さい。

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mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2001/06/04)

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