「21世紀型マーケティング」(#002)マーケティングってそもそも何?
『日刊「WEBのツボ」 ~次世代WEBマーケティングを読む~』に掲載
http://www.soho-union.com/
【○】本日のお題 「21世紀型マーケティング」(#002) ━━━━━━
咲本@時計台ネット
▽ マーケティングってそもそも何?
マーケティング界の巨匠、フィリップ・コトラー教授は、マーケティングを「交換のプロセスを通じて顧客のニーズと欲求を満たすことに向けられた人間の行為」と定義している。
要は、コミュニケーションを含む様々な交換プロセスが顧客に受け入れてもらえるようにすることをマーケティングと呼ぶ。
もっとベタにいえば、お客さんに喜んでもらえたり、楽しんでもらえたりするようにすることと言ってもよいであろう。
そのようにするためには、顧客がいつ、どこで、どのようなものを欲しているのか、どのように接するようにすべきなのか、ということを知ろうとし、考え、的確な実践がなされなければならない。
これがインターネットのマーケティングという文脈で語られた途端、インターネット の広告屋さん系の方々が、やたらと語るケースが多いことがわざわいして、バナーの クリックレートが高い低いや、TVCMを利用してeブランディングが高くなった等々、 上記マーケティングの定義からすると、枝葉の議論が中心になりがちである。 また、このような広告が顧客に望まれているのかということを一番に考えない広告の 話ほど、マーケティングの定義から遠いものはない。
先進的インターネット・マーケティングを実践していることになっている米国のドットコム・カンパニーの大半が、これほどまでに倒産または倒産の危機にさらされているのも、広告屋さんとコンサル屋が中心に語るインターネット・マーケティングの手法がいかに使えないものかということを物語っているとはお思いになりませんか?
前回例にあげたCRMというものは、結果的に高価な製品を購入して行う手法になるのであるが、もしあなたの会社がそのようなものを導入して、果たして「お客さんに喜んでもらえたり、楽しんでもらえたりする」ようになるのだろうか?100%の否定はしないが、CRM製品を導入されている企業が、そのような効果を出しているようには私には見えてこない。
そもそも顧客へのサービスをなぜネットを使って行おうとしているのか?ネットを使ったサービスが、他の方法よりも顧客から価値を感じてもらえ、積極的に受け入れてもらえるようになるのか?ということから考えてみるべきである。
ということで、今回の私のご提案、マーケティングの定義となる点に、いつの場合でも立ち返りながら、企業活動をしていこう。そう考えると、企業活動の全てにわたってマーケティングが関わってくることもおわかりいただけることかと思う。
その立場を踏まえた上で、ネット上で何らかのサービスをする際には、顧客にとって本当にそうする価値があるのかどうか、どんな点に価値を感じてもらえるのか、良く良く考えよう。参入のための費用が安いとかの理由は、顧客にとってはどうでも良いことである。
次回のテーマは「4Pが崩壊しつつある」をお届けいたします。
【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。ネットビジネスとマーケティングのコンサル業。
住宅・住設・インテリアメーカーのマーケティング会社勤務を経て独立。
空き時間に一人で運営してきた「時計台ネット」の学生ウェブマスター募集中です。
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(2001/06/11)









