「21世紀型マーケティング」(#008)暗黙知とは?(4)~21世紀型マーケティングの姿~
『日刊「WEBのツボ」 ~次世代WEBマーケティングを読む~』に掲載
http://www.soho-union.com/
【○】本日のお題 「21世紀型マーケティング」(#008) ━━
咲本@時計台ネット
▽ 暗黙知とは?(4)~21世紀型マーケティングの姿~
私の言う「暗黙知理論」に大きな影響を受けているマーケターがいます。
『インビジブル・マーケティング』(ダイヤモンド社刊)を著したハリー・ベックウィス氏です。
インビジブル=目に見えない商品・サービスということを主題にしいているのも、いかにも暗黙知的ではあります。
が、「はじめに」の文章でそれは決定的となります。
『頭の中で鳴り響いた。「仕事とは、個人的なものだ」
この場合の「仕事」とは、ビジネスのことだけではない。人間として私たちの個人的 な営み全体を指すのだろう。つまりビジネスのおいて、人間的な側面ーー乱雑で、感 動的で‥‥‥要するに人間なればこその側面ーーはただ重要というだけでなく、「す べて」なのである。すなわち、私たちはフィーリングの世界というインビジブルな未 知の領域に飛び込んでいかねばならないのだ。』
この場合の個人的とはpersonalの訳です。意味合いとしては「人格的」とも訳せるこ の語は、マイケル・ポランニーが大著『個人的知識』で語るパーソナルなことこそが 普遍的なものとなるとの主張と酷似しています。
そのことをふまえないと、なぜ突然、「仕事とは、個人的なものだ。」などと言い出 しているのか、理解し難い表現です。
『できるマーケターは、思考のための素材がぎっしり詰まった場所を探している。何かのイベント、面白い動き、ちょっとしたデータなど。だが、どれも一見しただけでは、はっきりわかるものではない。これらインビジブルで雑多な情報の中からおいしいものだけを選び取り、自分なりにアレンジ出来るマーケターこそが、ビジネスに変革のパワーを注入できる。アイデア、戦略、戦術。ときに私たちが望んでいる答は答ではなく、ある問題に対する新しいモノの見方であることが多い。たとえば、例の帽子にある言葉、「仕事は、個人的なものだ」。
そして、突然、霧が晴れる。
あなたが「違い」を生み出し、そして、新しいモノの見方を手に入れられるよう願っている。』
そうです。
暗黙知理論をベースにしたマーケティングにおいては、ちょっとしたテクニックを提示するようなものではなく、ある問題に対してパーソナルにコミットメントしていくための新しいモノの見方を提示していくものです。
コラムのテーマにさせていただいている「21世紀型マーケティング」というものの基準を強いて申しますと、この点をこそ第一に挙げておきたいと思います。
次回以降は、「暗黙知」以外の側面から21世紀型マーケティングの視点を探索していくことにいたします。
【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。マーケティングという言葉にとても違和感を持つマーケティング のコンサル屋。
住宅・住設・インテリアメーカー向けマーケティング会社勤務を経て独立。
20日、21日と組合メンバーで合宿して、今後の方針を議論いたしました。20日 夜は、当然の如く飲み会となってしまいました。どうも飲み過ぎてしまったようで、 21日の深夜となった現在でも、二日酔いが抜けません。かっちり二日間、体のダル さが残る結果となってしまいました。いつになく、コラムの行数が短いのは、そのせ いかもしれません(笑)
http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2001/10/22)











