2003/10/27 月曜日

仕事は、個人的なものだ!

Filed under: マーケティング — 咲本 @ 22:48:40

『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』に掲載
http://www.mankai.biz/

「仕事は、個人的なものだ!」

マーケティング・コンサルタント  咲本 勝巳

みなさん、こんにちは!咲本です。

10月23日夕刻に、以前のコラムに掲載したことのある京都祇園の高台寺に行ってきました。

普通のお寺なら、ライトアップ用に970もの照明設備を配置したことだけで話は済むのですが、このお寺は、何といっても方丈前庭「波心庭」でのライトアップでどんな出し物をするのか、世界中から注目されます。

今回のライトアップのテーマは「夢幻」。
ライトアップ光景@京都新聞↓
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003oct/23/W20031023MWD2K1E0000099.html

このテーマの説明を高台寺公認庭師でライトアップの総合プロデューサ-である北山氏は次のようにご説明されます。

今回、1500本もの円柱型で様々に色付けされたガラス棒を使用していますが、これらは光が当たって初めて見える存在です。

しかも、RGB3色のLED(発光ダイオード)をコンピュータ制御してガラスに当てて光を変えることによって、輝きが変化していきます。LED採用により、様々な色の光を当てることが可能となったことと、水中からの照射が容易になったとの表現方法が拡がったことは、技術的に注目すべきポイントと言えるでしょう。

すなわち、ガラス棒は光があたって初めて存在するように見えるものであり、しかも照射する光の色によって、違った見え方をするのです。

今まで、芸術作品と言われるようなものは、作品が厳然として存在し、観る側へ
その観方も含めて強要する場合が多かったのではないでしょうか?

今回のライトアップでは観る側が主役です。ガラス棒は、見えたり見えなかったり、一本ごとにその時々に様々な色で光輝くという、どのように存在する・存在しないは、観る側のココロの問題なんです。どのように感じるかも含めて。

北山氏は、更には、「夢幻」と「幽玄」との境界はどこにあるのかという問題提起さえされていました。

▼「波心庭」に池を造った!

最も驚いてしまったのが、今回のライトアップ用に庭に池を造ってしまわれたこと。

池の水をポンプのようなものを使用して、「チョロチョロ」という水の流れを音で聞かせる仕組が仕込まれていました。

でも普通、有名なお寺の庭に、ライトアップ企画用とはいえ、池まで造ってしまうお寺って、高台寺以外には日本全国存在しないのではないでしょうか?

そのようなことまでアッという間にやってしまう北山氏のお寺からの信頼度と、そんなことを許容するお寺の度量には感服するばかりです。

▼マーケティング的観点からは

『インジブル・マーケティング』(つまりは目に見えないマーケティング?)の著者、ハリー・ベックウィス氏は、著書のまえがきで次のように述べられています。

翌月曜日、小さな箱がオフィスに届いた。あの有名なファースト・カンパニーの社名が入っている。早速包装を破ると帽子が出てきた。帽子の背に謎の言葉が書かれていた。「Work is personal(仕事は、個人的なものだ)」。もう一度読んでみた。「仕事は、個人的なものだ。」いったい何のことだ?何が言いたいんだ?

頭の中で鳴り響いた。「仕事は、個人的なものだ」

この場合の「仕事」とは、ビジネスのことだけではない。人間としての私たちの個人的な営み全体を指すのだろう。つまりビジネスにおいて、人間的な側面──乱暴で、感情的で‥‥‥要するに人間なればこその側面──はただ重要というだけでなく、「すべて」なのである。すなわち、私たちはフィーリングの世界というインビジブルな未知の領域に飛び込んでいかねばならないのだ。

ビジネス、なかでもマーケティングに関する重要な洞察は、たとえばピーター・ドラッカー、フィリップ・コトラー、セオドール・レヴィットたちから学ぶことができる。しかし、同時にシェークスピアからも多く学べるし、ひょとしたら、ダニエル・ゴールマンのバス運転手からさえ学べるかもしれない。ビジネスは我々が演じる人間ドラマの一つの舞台を提供するにすぎない。ビジネスという舞台のほうはよく理解していても、人間ドラマについてははるかにわかっていないのではないだろうか。

できるマーケターは、思考のための素材がぎっしり詰まった場所を探している。
何かのイベント、面白い動き、ちょっとしたデータなど。だが、どれも一見しただけでは、はっきりわかるものではない。これらインビジブルで雑多な情報の中からおいしいものだけを選び取り、自分なりにアレンジできるマーケターこそが、ビジネスに変革のパワーを注入できる。アイデア、戦略、戦術。ときに私たちが望んでいる答は答ではなく、ある問題に対する新しいモノの見方であることが多い。たとえば、例の帽子にある言葉、「仕事は、個人的なものだ。」

そして、突然、霧が晴れる。

あなたが「違い」を生み出し、そして、新しいモノの見方を手に入れられるよう願っている。

▼北山庭師のインビジブル・マーケティングの実践

このハリー・ベックウィスの文章は、以前に講演やコラムで暗黙知の重要性について、お話した際に引用したことがあるものです。

私の個人的な見解では、彼の核心をつく表現であるはずです。

鋭い読者の方であれば、今回の高台寺ライトアップで北山氏が取組まれたことと重ね合わせようとされたかもしれません。

で、実はこの引用したことと北山氏の取組みは見事に合致します。

それは、当日ご本人からお聞きした以下の発言から、容易に推察出来るのです。

「普通の状態でいる時に指示して、これでオッケーと思っていても、翌日腹の立つことがあって、ムカムカして前日指示したものを見ていると、それはダメだからと、変更指示を出してしまう。その時の感情によって、モノの見方が影響され違った見え方をしてしまう。」

→戦略・戦術のようなものだけで、仕事は出来ない。
最終的に最も重要なところは、「個人的」に判断するようなものとなる。
作品の完成度・魅力度は、北山氏の「個人的な仕事」に大きく左右される。
従って、もしコンサルタントという立場でかかわる場合に重要な点は、そのビ
ジネス路線として進んでいくことに、クライアント企業の方々が、どれだけの
深い確信を持って取組んでいけるようにするのかという点が、戦略・戦術指導
以上に重要となってくる。

「どこまでやっても完成と言えることがない作業です。自分自身も未熟なところ
がいっぱいある。最終的には自分の強いところを最大限発揮して、その最大限と
思えるところで満足出来る点を見出し、完成としないとキリがないんですよ。」

→個人的に得意とする庭に石を配置する際のコツを、大量のガラス棒三角錐にま
とめて、配置するアイデアを思い浮かんだ際に採用されています。
三角錐の結節点に「はちまき」を巻かれ、それによって中央から見た場合の高
さや、重なってしまわない三角錐の配置の指示をされています。

ほかにも、いくつも気付いた点がありましたが、誌面の関係上言い切れません。

▼新規ビジネス立ち上げを観察した結果

今回はちょうど拝見する機会のあった高台寺ライトアップを事例にお話いたしましたが、これって、ビジネスと縁遠いようでありながら、実はこういうところをヒントにしていただきたいという私の個人的想いがありましたので、ご紹介させていただきました。

当メルマガ執筆者の生島さんが強調される中で、社長の人間性という点がありますが、この視点についても「仕事は個人的」というところで、話を補完出来るのではないかと思っています。

では、次回のコラムもお楽しみに!

■プロフィール
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
eビジネス、組織論、経営戦略、創業、ベンチャー、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドヴァイザー」
関西ベンチャー学会 理事
関西SOHOデジタルコンテンツ事業協同組合 理事

まだ言えませんが、経済特区構想にのっとった話でオファーがあり、1日がかりで協力したところです。

もし万が一、申請が認可されると、ギャラは安いながら、役職としては説得力のある地位に就任するということがあるかもしれません。

11月15日に京都府商工会連合会開催の「創業塾」で「企業の情報化」について、講演させていただきます。

また、11月26日には、8月に引続き、石川県能都町で講演させていただくこととなりました。翌日は、輪島地区見学、夜は金沢宿泊なので、2泊するイベントです。

何でこんなに私は石川が好きで、石川県側からもオファーをいただけるのだろうか? 先祖も含めての、「ご縁」を感じざるを得ないです。

今度、久しぶりにギャラの発生するコラムを愛知県の財団発行紙で書かせていただくこととなりました。このメルマガ程度の文字数で、講演料並の原稿料がもらえるとは!

11月21日は、東京の立川商工会議所で「大競争時代を勝ち抜く起業家精神!~創業者への応援メッセージ~」と題して講演予定です。
関東地区の方々、ご都合よろしければ、是非お会いいたしましょう!
ご担当問合せ先:東京商工会議所菊池様 mailto:kkikuchii@tokyo-cci.or.jp

私についてご興味のある方は硝子張り公開→ http://www.sakimoto.biz/
(2003/10/27)

[実践編]講演は正々堂々と営業の行える場

Filed under: コンサルティング — 咲本 @ 0:57:09

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「SOHOコンサルタントのツボ」(#007)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「[実践編]講演は正々堂々と営業の行える場」 ━━

みなさん、こんにちは!咲本です。

今回は、講演の機会を得ることの重要性についてお話させていただきます。

▽ 講演は営業の絶好の機会

前回のコラムで、仕事を取るために企業の営業回りをすることが、立場上出来ないことを取り上げました。

一方で講演では、当然私が得意とするテーマで講演し、参加側も関心を持たれているのでしょうから、講演の評価が高ければ、営業の場だと意識しなくても、即コンサルティング依頼に繋がる可能性があります。

初対面であったとしても、1時間、2時間と私の講演を聴かれることで、私を相談するに足りうる人物なのかを評価しやすいわけです。

また、講演を聴かれた上でコンサルティング依頼された場合、依頼前に一定以上の信頼感を獲得することが出来ます。

その会社の方と初対面なのに「センセ、こんなことで困ってますねん。是非よろしゅうおたの申します!」ということになります。

このように、講演する機会があるということは、普通に営業活動が出来ないコンサルタントとしては、潜在顧客に直接アピール出来る絶好の機会だといえるでしょう。

▽ 講演の機会獲得法は?

士業の方であれば、地域の士業で作られた団体に所属すれば、商工会議所等から団体に講師派遣依頼が来ることがあります。

このようなチャンスを活かして講演機会を獲得し、その後主催者側担当者と仲良くなっていくことにより、講演のリピートが来る可能性が高まります。

ところが、私のように何の国家資格も持たない者は、そのようにはいきません。

しかも、私がお付き合いさせていただいている京都商工会議所のセミナー運営部門担当者にお聞きしますと、毎日のようにタダで良いから講演させて欲しいと営業に来られる方があるが、一度も講演を依頼したことがないとのことでした。

講演スキルのわからない方から営業を受け、セミナーを実施してみた結果、万が一でも商工会議所の名前を汚すことにでもなると大変だからとのことです。

やはりここは、営業目的ではないところから、あせらずじっくりと関係を築いていかなければならないのでしょう。

前回お話しました人脈的なアプローチでいえば、セミナー担当者は勿論のこと、その機関と親しくされているような方々ともお付き合いできるように活動していくべきかと思います。

あともう一つ、自社Webサイト経由やメールマガジン購読者から直接講演依頼が来るという現象が起こってきています。

この点については、次回のコラムで詳しくお話いたします。

▽ 講演の機会は自身のスキルアップの機会

講演をするということは、自分自身のたいへん貴重な勉強の機会ともなります。

教科書を簡潔にまとめたような講演を行っても、参加者からの満足度は、決して高いものは得られません。

どれだけ参加者が引き込まれる魅力ある講演を行うことが出来るのか?
これができませんと、講演が営業の機会となることはありえません。

講演の再依頼が来ることもなくなります。

参加者に伝えたいことを明確に伝わるようにするためには、どのような話の展開で、どのような比喩や事例を使い、・・・と、改めて考えを練る必要に迫られます。

ですので、おのずと自分の考えをわかりやすく整理する機会になります。

本を読んでも、それを他人に伝えることができるように、自分の方に引き付けて理解するようにもなってきます。

また、評価の高い講演を行うには、第3回で取り上げたキャラクターの問題も重要となってきます。

これは、コンサルティングの場でも生きてきます。

理解しやすいように、しかも簡潔に説明出来るスキルが高まってきます。

講演というのは機会が増えるに従って、それによる講演料が増えながら、コンサルティング依頼獲得のチャンスが増えるという願ったりかなったりの場です。

コンサルタントとしてやっていく以上、そのような機会を増やすように努力していきましょう。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/
大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドヴァイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

23日(木)に京都祇園にある高台寺マスコミ用プレ公開に参加してきました。
マスコミの人間ではないのですが、春のライトアップに感激して依頼、二度目の参加です。
手掛けられた公認庭師の方は、あくまでも庭と言われるわけですが、やっぱり、現代アートと言ったほうがしっくりきます。
今回も大感激ものでした!
しかし、ライトアップ用のためだけに庭に池を作ってしまったことにはビックリしてしまいました。
みなさんにも、これはオススメ、一見の価値おおありです!
11月10日前後でしたら、見事な紅葉が池の鏡面に写りこんだ光景も堪能できるはずです。
当日の模様は↓
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003oct/23/W20031023MWD2K1E0000099.html

私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
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(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2003/10/27)

2003/10/13 月曜日

[実践編]人脈作りについて

Filed under: コンサルティング — 咲本 @ 21:06:45

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「SOHOコンサルタントのツボ」(#006)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「[実践編]人脈作りについて」 ━━

みなさん、こんにちは!咲本です。

今回は、前回お話させていただいた地元での活動と大いに関連することとして、人脈作りのポイントについてお話させていただきます。

▽ コンサルティング依頼受注の難しさ

コンサルティングの仕事をいただけるのは、私の場合は中小企業からです。

ほとんどの中小企業は、コンサルタントにコンサルティング依頼をした経験など持っていません。
そもそも、そのような選択肢さえ持っていないかと思われます。

大雑把に考えますと、年商10億以下の企業だと、コンサルタントにフィーを支払う余裕なんてないとお考えになっているのではないかと想像します。
せっかく社員を雇っているのだから、みんなで知恵を出して解決していこうと考えられるわけです。

普通の仕事であれば、仕事を受注するために企業回りをするような営業によって受注獲得を狙うこともあり得ます。

ところが、例えば医者が営業に汗を流して患者を獲得するようなことは、決してありません。
これと同様、コンサルタント自らが企業に営業回りをするようなことをすれば、自分自身の価値を下げることにしかなりません。
「そんなに仕事に困っているの?」と思われるのがオチです。

「先生!是非お願いします!」と、こちらから何も言っていないのにもかかわらず、相手企業から頭を下げられるくらいで初めて値打ちが出ます。

このように、コンサルティング依頼をする意思が希薄な企業が多く、しかもこちらからの営業が難しい立場であるSOHOコンサルタントは、一体どのようにして仕事を獲得すればよいのでしょうか?

▽ 人脈作りが仕事を生む

人脈作りの活動は、SOHOコンサルタントにとっては重要な営業のひとつとして位置付けられます。

先程、コンサルティング依頼を獲得する難しさについてお話いたしましたが、この点を解決するひとつとして、人脈作りがたいへん重要であるからです。

なぜなら、中小企業が直接私に依頼されることは少なくても、民間の知り合いや行政系機関の方からのお薦めによって、仕事が舞い込むことが非常に多いからです。

すなわち、中小企業経営者が企業外部の信頼のおける方に悩みを打ち明けられ、その信頼された方と私との間にも信頼関係が築かれていれば、その方からの推薦で仕事に結び付くことがあるわけです。

この流れでコンサルティング依頼が来るのが、中小企業を相手にした場合には、最も多いのではないかと思います。

▽ 仕事を生む人脈とは?

中小企業経営者が信頼し、問題点解決策としてコンサルタントを推薦してくれる可能性のある存在とは、どんな人脈を指すのでしょうか?

可能性の高い方は次の通りだと思います。(他にもあるのでしょうが)

思いつくまま列挙しますと、

  1. 各地にある行政系中小企業支援機関に所属され、中小企業支援の部署で活躍されている方。つまり、○○県中小企業支援センター、○○商工会議所、○○商工会の職員。  ※このあたりの私の活動は、前回コラムをご参照下さい。
  2. 都道府県庁で中小企業支援部署で活躍されている方。  ※1.の延長線上で発生する場合や、一度知り合いの紹介で知り合い、その時の実績や個人的な信頼関係によって、持続的に仕事が得られる場合があります。
  3. いわゆる士業の中で、飛躍的な活躍をされている方。  ※売れっ子的な方や、行政系と深いパイプを築きつつ仕事をされている方と信頼関係を築きますと、イロイロと仕事が舞い込んできます。
  4. ネットバブルの頃は上場支援を行われ、しかもバブル崩壊後も生き残って活躍されている方。(国内で数少ないです。)  ※バブルが崩壊して生き残ってられること自体、すごいスキルのある方である証拠です。このような方は、上場案件以外にも、上場出来なくてもフィーの取れる 可能性がある案件がまわってきます。その中には、「おいしい」案件に変化するものもあり、フィーが取りにくければすぐ撤退されますので、安心してお任せし てかかわれます。
  5. 明らかに利権追求型で力もある政治家との深いパイプを持った企業関係者。  ※直接、力のある政治家とパイプを築いても、バックマージンが高くつくのと、下手をすれば、命さえ危なくなるので、間接的にかかわれることがベストだと言えます。
  6. ベンチャーに関する学閥で力を持つ大学研究者。または、産学連携関係に携わる大学職員の方。(通常の経営にまつわる話では、大学研究者そのものが動かれます。)  ※大学関係者は、実務の部分では知識不足な場合が多いので、信頼関係を築いておけば、困った時には相談が舞い込みます。
  7. 銀行・証券会社・大手コンサルティング会社等出身のコンサルタントで、自分自身とは違う領域の専門家である方。  ※ご自身の専門領域以外の案件があれば、紹介してもらえる可能性があります。大手出身で独立されたコンサルタントの場合には、企業からのフィーについても比較的安心出来ます。

私はこのように想定いたします。

でも、これらに該当しない方であっても、上記該当者に繋がる可能性のある方はたいへん重要な人脈であると言えます。

▽ どのように人脈を作っていくのか?

では、私が想定したような人脈にパイプを築いていくには、どうすればよいのでしょうか?

すぐ浮かぶのは、異業種交流会などへの出席ということになるのでしょうが、キーマンがそのような場に、いつも出席するのかと言われれば、参加していない可能性の方が高いです。

行政系が主催したイベントであれば、少しはキーマンが参加する可能性は高くなることでしょう。

また、キーマンからキーマンを紹介してもらえることも多いです。

人脈というだけのことがあって、キーマンとなる方は、よい人の脈を作られており、その脈とでもよぶべきものの中に、自分自身も入れるように心掛けていく必要があります。

これらキーマンに、あなたの強い領域について理解してもらうだけではなく、あなた自身のスキルについても、「こいつだったら、やってくれるだろう」との信頼感も獲得する必要があります。

つまりは、一度お会いしたということだけではダメで、改めて1対1または少人数で食事を交わすような機会は最低でも必要だということです。

例外的には、以前からあなたの評判を耳にされている方と、お会いする機会があった場合です。

つまり、私の専門分野とキャラクターとで強い印象を持たれた方からのクチコミで私をお知りになった方から仕事が発生するような場合があるということです。

この場合のポイントは、以前のコラムで申し上げたキャラクターによって、普段から会った方への印象付けをしっかりしていますと、思わぬところから仕事に繋がる可能性があるということです。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/
大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドヴァイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

10月10日は、アゼルバイジャン、ウズベキスタンやキルギスなど、旧ソ連から独立した中央アジアの国々からお越しになったマーケティングに関心のある政府の高官相手に、ロシア語通訳者を介して講演しました。
お題は、「マーケティング入門」

面白い気付きをしたのは、「客」と「お客さま」とを分ける概念が、ロシア語に存在しなかったことです。
なんと、通訳者は、「お客さま」の翻訳を、即興で「尊敬すべき客」と通訳したのでした。

講演した国際協力事業団(JICA)大阪研修センターは、阪大病院より更に奥地にありまして、参加者全員がそこを宿泊先にしています。
研修終了後には、バスで市街地に出向くらしく、講演で話したBMWの中古車は、400万程度で手に入るらしく、日本の中古車は安いという印象を持たれたようでした。
何だか買う気満々のようでした。
果たして400万って、安いのでしょうか?

あと、最低限必要であろうロシア語のわからない私に、コンサルを依頼して受けてもらえるかどうかの質問が出ましたが、私にコンサルが出来るのだろうか?
通訳付きのコンサル?

次の講演は、10月21日にアシスト大阪支社のIT系会員企業が集まる場での講演です。Webのブランディングがお題です。
講演はウェルカムですが、1社くらいは、コンサル依頼して欲しいなあ。

私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
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(2003/10/13)

2003/10/1 水曜日

パン屋さんのブランド構築(後編)

Filed under: マーケティング — 咲本 @ 22:59:57

『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』に掲載
http://www.mankai.biz/

「パン屋さんのブランド構築(後編)」

マーケティング・コンサルタント  咲本 勝巳

みなさん、こんにちは!咲本です。

前回のコラムでは、20代女性が立ち上げた高級パン屋「ルセット」をご紹介させていただく中から、このパン屋が、なぜブランドとなりうるのか、多少おわかりいただけたのではないかと思います。

このお話の後編として、このパン屋さんのブランド構築における6つのポイントについてお話させていただき、まとめとさせていただきます。

6つのポイント、それは、

  1. 広告ではなく広報をうまく活用している
  2. 業界外部にヒントがある
  3. 絞り込む
  4. 妥協しない
  5. 立地の理由
  6. ナンバーワンである

です。
1.はコラム前編で、2.はコラム中編でお話させていただきましたので、今回は省略させていただきます。

では、3.から始めます。

▼絞り込む

「絞り込む」のは、コンセプトやターゲットについてです。

例えば、来訪されたお客さんが、食パンの値段を見て1斤2,600円もすれば、中には驚いて何も買わずにお帰りになる方もいらっしゃることでしょう。

これを「せっかく来店されたのに、逃してしまい、勿体ない!」と捉え、安物買いのお客さん向けに1斤260円の食パンも置いてみようかとの誘惑に駆られるかもしれません。

でも、安物も一緒に置くことで、コンセプトやターゲットがボケたものとなってしまい、高級パンが売れなくなってしまいます。

変な誘惑に負けてはいけません。

絞り込みの出来ない結果は、同じカバン屋さんで一方ではルイ・ヴィトンを置き、その隣には、ルイ・ヴィトン風の一桁値段の違うカバンを売っているのと同じです。

▼妥協しない

これは「絞り込む」ことが出来ますと同時に実現することです。

天然酵母を使い最高級の素材を集めて、手間を惜しまず作った食パンである結果1斤2,600円と価格設定されたわけです。

彼女は、これを高級パンなのだけど、1,000円の売値に抑えたいから、一部の素材を粗悪品にして妥協するようなことは、決してされません。

「価値」があると自信の持てる商品であれば、このように一見非常識とも思われかねない価格を設定しましても、ターゲットとするお客さまにその「価値」さえ伝われば、いくらでも売ることは可能です。

また、店内に置かれているセロテープ台やペンのような備品ひとつに至るまで、店のイメージを大切にするため、手を抜かれません。

ネット通販用に使用するダンボール箱や納品書を入れるレターセットなどについても、お気に入りのグラフィックデザイナーに、オリジナルデザインしてもらったものばかりです。

封筒を印刷屋さんの定型フォーマットに従って安易に名入れしてもらったものを使用されることはありません。

▼立地の理由

彼女が出店場所に選んだのは、東京世田谷、三軒茶屋の隣町、三宿です。
東京の方ならおわかりかと思うのですが、お金持ち層が多く住んでいる町であり、その表通りから一本入った閑静な通りを選ばれました。

最近になってオシャレな飲食店が増えてきている町でもあります。

このような高級食パンを売るわけですので、出店場所の理由を明確に語れることが必要です。

彼女の場合は、車で買い物に来るお客さんも多いだろうと想像力を働かせて、店の前に車を停めることが可能な場所ということも、想定されています。

親がやっていた店を引き継いだからとか、家賃が激安だったからというのは、立地の理由として成立しません。

理由がなければ、新たにその立地がベストであると言えるビジネスモデルに変えるか、理由の言える場所に移る必要があります。

また、当初よりネット通販で売ることを想定されていました。
これが、後々になり全国の食パンこだわり派層にウケて、絶えず予約待ち状態との繁盛店となるわけです。

そのため現在は、月曜から金曜までは店を閉めて、ネット通販用の食パン製造に専念され、土曜・日曜だけ店で販売される体制を取られています。

Webというのもひとつの立地だと考えれば、このように一部のこだわり派には熱烈にウケるが、一般的に入手困難な商品は、ネット通販によって全国を商圏とすることで、思いのほか売れる商品に化けます。

▼ナンバーワンである

彼女の店は、天然酵母を使った高級食パンでは、ナンバーワンです。

ブランドとなるには、ナンバーワンであるべきです。

ナンバーワンであるからこそ、お客さんから「○○といえば△△」と自社を想起してもらえるのです。

パン屋といってもいろいろなナンバーワンがあります。

  • クリームパンではナンバーワンである。
  • アンパンではナンバーワンである。
  • イースト菌を使った食パンではナンバーワンである。

などなど・・・

明確にナンバーワンであるということが、とっても大切。。

▼最後に

実際のパン屋さんにつきものなのは、パン職人として一流たろうとされる意志は強いのにもかかわらず、パン屋経営としてのビジネスモデル構築や、ブランド構築についての意識を持っていない場合が多いことでしょう。

最初から企業としてブランド構築をお考えになる方には、そのような意識がもう少しは高いのかと思われますが。。。

職人としてやってこられた方は、ブランド構築を考える際には、職人的な視線を一端停止された上で、ビジネスの全体を俯瞰出来る視線から、考え直すことをしていただくことが肝要です。

最後にジム・コリンズの言葉を引用しておきますと、ブランド構築を進めるには「良好(good)は偉大(great)の敵である」ということを肝に銘じるべきであると言い添えたい。

【参考】

最高級パン専門店「ルセット」 http://www.recette.co.jp/

ネットのパン屋で成功しました

田中 明子『ネットのパン屋で成功しました』


ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則ジェームズ・C. コリンズ『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』

■プロフィール
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
eビジネス、組織論、経営戦略、創業、ベンチャー、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドヴァイザー」
関西ベンチャー学会 理事
関西SOHOデジタルコンテンツ事業協同組合 理事

10月1日(あっ、本日だ!)に、関西ベンチャー学会第2回例会で「ベンチャー学とは何か?」と題したパネルディスカッションの司会をいたします。
「学会」と名乗るなら「ベンチャー学」というのが存在しても良く、そんな学を構想するのだったら、現役ベンチャーにとっても、役に立つ知見満載のものを作りたいねん!関西発世界に誇るベンチャー学を構想していきましょう!と呼びかる予定でいます。
さて、どうなることやら。
もし今からでも参加したいという方ございましたら、飛び入り参加オッケーです。
是非、お越し下さい!

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■関西ベンチャー学会10月例会のお知らせ
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【テーマ】 「ベンチャー学とはなにか」
【日 時】 10月1日 水曜日 午後6:30~8:00
【場 所】 大阪産業創造館6階 会議室E
【パネリスト】
早崎伊知郎((株)イー・トラックス代表取締役)
稲木俊一((有)プロスパー総合経営代表取締役)
塩沢由典(大阪市立大学大学院教授)ほか
【司 会】咲本勝巳(マーケティング・コンサルタント)
(終了後、懇親会があります。実費負担)
【参加費】 会員 無料(懇親会費2000円は有料)
一般 1000円(懇親会費 2000円)
【申込方法】下記フォームにご記入の上、メール・FAXにて

1)お名前
2)会員番号(既存会員のみ。一般の方・新入会員は不要)
3)電話番号
4)メールアドレス
5)所属先
6)*下記のうちいずれかを選択
A:シンポジウムと懇親会の両方参加
B:シンポジウムのみ参加

をご記入の上、関西ベンチャー学会事務局・モロズミまで
mailto:info@kansai-venture.org またはFAX 06-6264-9889

【問い合わせ】関西ベンチャー学会 事務局モロズミ 電話06-6264-9818
http://www.kansai-venture.org/

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10月10日は、国際協力事業団大阪研修センターで、ウズベキスタン、キルギス等
中央アジアのお役人さん相手に「マーケティング入門」と題して講演を行います。
日本語のわからない相手なので、ロシア語の通訳の方を介してとなります。
果たして、日本語ならぬ関西弁オンリーでしゃべる私の話を、通訳の方は表現出来るだろうか?
初めての経験なので、ちょっと不安。

私についてご興味のある方は硝子張り公開→ http://www.sakimoto.biz/
(2003/10/01)

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