2004/5/31 月曜日

ビジネス理論・手法の見極め

Filed under: 読書 — 咲本 @ 23:19:18

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「SOHOによく効く書籍」(#010)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「ビジネス理論・手法の見極め」━━━

みなさん、こんにちは!咲本です。

いよいよ「SOHOによく効く書籍」も最終回となりました。

今まで様々な角度から書籍をご紹介してきました。
それらを読むことで、たくさんのビジネス理論・手法を学ぶことができます。

でも、それらが本当に使えるものなのか、そのように著者が主張する根拠や理論的背景はどうなっているのか、このような疑問が残ります。

私は、読書体験を行うには、そういった「見極め」をできる視線を持つべきであると考えます。

そういった意味で、この最終回では「ビジネス理論・手法の見極め」に効く書籍をご紹介させていただきます。

知識創造の方法論—ナレッジワーカーの作法野中 郁次郎、紺野 登『知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法』


知識経営分野で世界的に有名な野中氏が、知識創造に必要なコンセプト創造力やビジョン構想力を鍛えるのに必要なバックグラウンドについて述べられたのが、本書です。

そのバックグラウンドとは、哲学や社会学などの知を指します。

概して日本人がコンセプト創造力やビジョン構想力に乏しいのは、これらバックグラウンドが乏しいからだと著者は指摘し、その鍛え方について具体的な提案がなされています。

また共著者の一人である紺野氏からは、数々のデザイナーの知・設計の知が提案されています。

例えば、ブレーン・ストーミングではなく、ボディ・ストーミングの提案。

ちなみに説明文を引用しますと、
ボディ・ストーミングは、ユーザーの身になってカラダを動かし、それを媒介にして、感じて得たことを暗黙知として蓄積していく、という「ユーザー・セントリック(使用者中心の)」思考プロセスです。
というものです。

それらを踏まえて、最終的には企業事例による知識経営からの分析が展開されるのですが、この点については、以前の野中氏の著書を読んだ経験のある人にとっては、新鮮味が感じられるものではありません。

しかし、哲学や社会学などの本をほとんどお読みになったことがない方にとっては、ここに記述されていることくらいの知識はマスターすべきではないかと考えます。

これらの知識がない方は、現場のナレッジワークの質が上がらないということを深く実感してください。

弁証法、プラグマティズム、現象学、デュルケームやウェーバーの社会学‥これらがチンプンカンプンだという方は、特におすすめです。

組織の解釈学稲垣 保弘『組織の解釈学』


こちらは研究者が読みそうな、ちょっとマニアックな書籍です(笑)

そんな本をなぜここでご紹介しようというのでしょうか?

本書は経営学における有名な組織論を説明しながら、それを「解釈学」の視線から、その評価ポイントや思わぬ盲点を明らかにしていくことを中心に展開されています。

登場するのは、テイラーの科学的管理法、マクレガーのX理論・Y理論、バーナードの組織論、サイモンの管理科学論、ローレンス=ローシュのコンティンジェンシー理論、マーチ=オルセンのゴミ箱モデル、カール・ワイクの組織化の進化論的モデル、モルガン=フロスト=ポンディの組織シンボリズム研究‥‥、
といった具合に組織論の代表的理論がほとんど紹介されています。

これらの理論をご存知ない方でも、本書を読めばそれらがどんな理論であるのかがわかりますので、その点についてはご安心のほどを。

さて、この本の魅力は、これらの理論を紹介することにあるのではなく、それら理論を「解釈」していく視点が、とてもスリリングであり、理論解釈する眼を養うのにたいへん参考となるところにあります。

先程ご紹介しました野中氏の著書には一部しか登場しないマイケル・ポランニーの暗黙知理論やアーサー・ケストラーのホロン理論を稲垣氏の解釈学における拠って立つ場としつつ、個々の理論の評価できる点と弱点を浮き彫りにしていくプロセスを辿っていくことで、、
「ああ、このように解釈していけばいいんだな」とか、
「いくら有名な理論であっても、ここが弱点だと見抜く視点になるなあ」
と感じさせてくれます。

ただ、暗黙知理論やホロン理論の説明を稲垣氏は行ってはいますが、ごく簡単な説明にとどまっているため、この理論を前もって学んでおくことが望ましいでしょう。

尚、予習しておくべき著書2冊は下記のものです。

暗黙知の次元マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』


機械の中の幽霊 アーサー・ケストラー『機械の中の幽霊』


▽ まとめ

みなさんは、世界的に有名なビジネス理論・手法だったら、それをそのまま鵜呑みに信じますか?

私はいくら偉い先生が述べられましても、そうはしたくないのです。
(単なるヒネクレ者かも?)

鵜呑みにしないためには、その理論・手法をどのように評価するかということを判断するためのバックボーンを持っていることが要求されます。

私が10回にわたっての連載で取り上げてきました書籍といえども、理論・手法を見極める眼を持たれた上で読書していきませんと、眼前に登場する様々な理論・手法・主張を前にして、逆に頭の中が混乱することにもなりかねません。

みなさん、どうぞ最終回にご紹介した書籍をお読みいただき、そのような眼差しをもって読書できるようになって下さいね。

尚、10回にわたってご紹介した書籍全ては、人気度や有名度によって選んだわけではなく、私自身の「解釈学」の眼差しを通して選んだものであることを付け加えておきます。

▽ 「付録」最終回ならではの、もっと濃い話をご希望の方へ

私は今回のコラムシリーズ以外でも、折に触れて、マイケル・ポランニーの暗黙知理論を取り上げてきました。

おそらく今回ご紹介の知識経営の権威たる野中氏よりも、暗黙知理論そのものを語る機会は多いのではないかと思うほどです。

そんな私から、もっと濃い情報を得たい方向けに、裏ネタとなる書籍をご紹介します。

栗本 慎一郎『ブダペスト物語』

経営学の巨人たるドラッカーと、マイケル・ポランニーの兄である経済人類学者のカール・ポランニーとのハンガリー時代から深く交流をしていたわけであり、後にドラッカーが『傍観者の時代』として上梓される書籍は、カール・ポランニーとの交流に刺激を受けて出されたものだったのです。

ポランニー家のカールとマイケルは、育った環境に強い影響を受けて、このように後世にも残る研究成果を出したわけですが、これはポランニー家のことだけにとどまらず、当時のハンガリーからは、数学者ノイマン、物理学者シラード、精神分析学者ローハイム、社会学者マンハイム、哲学者ルカーチ、ドイツ民衆映画同盟創始者であるベラ・バラージュ、作曲家のバルトークやコダーイなど、当時ある時期だけで、歴史に残る人物を大量に輩出したのです。

なぜ、一時期に特定の小さな国から、歴史に残るだけの研究成果を出した学者が登場したのでしょうか?

ちなみに、マイケル・ポランニーの息子、ジョン・ポランニーは、親が意図的に避けていたノーベル化学賞に輝いています。

本書は、私の提唱する「解釈学」の視点を超えて、もっと深い思想環境という点にまで踏み込んだ労作です。

いわば、天才はいかなる環境で生まれるのか?というテーマです。

でも、天才ではない私をはじめとする人間には、直接的にはかかわらない問題設定ですよね。

それでも1982年に第1刷が出されたという20年以上も前に刊行された書籍を、改めてご紹介しようというのには、それなりに理由があります。

そもそも、物理学の教育のなされていなかった当時のハンガリーから、世界的に評価される物理学者が続々と登場したのは、いかなる理由からなのでしょうか?

それは、当時の知識人同士の交流の姿や、そんな交流の場があったこと、思想的な基本的構えなんかが影響しているはずです。

そんなベタなところを解き明かしてくれるのが、本書のすごい点です。

背景となる理論を学ぶことにも飽きられた方は、このあたりにまで踏み込んで学んでいただければ良いと思いますよ。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
http://www.mankai.biz/

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カンデジ・メンバーでは、私とおかきたさんが講演いたします。

こんなコラムを書いてきましたが、実は私の本業はeビジネス系のコンサルなんですよ(笑)

ご興味がある方は、是非ご参加の程を!

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(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2004/05/31)

2004/5/28 金曜日

Webブランド化、7つの問題点 その2

Filed under: eビジネス — 咲本 @ 9:12:09

『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』に掲載
http://www.mankai.biz/

「Webブランド化、7つの問題点 その2」

マーケティング・コンサルタント  咲本 勝巳

みなさん、こんにちは!咲本です。

今回は、前回でお話いたしました「Webブランド化」についての問題点の第2弾をお送りいたします。

▼ 問題点2「商品・サービスと企業との位置づけ」

例えば、東京ディズニーリゾートは、(株)オリエンタルランドという企業が運営しています。

では、東京ディズニーリゾートのホームページが、オリエンタルランドのホームページ内にあるかといえば、そうはなっていません。

(株)オリエンタルランド→ http://www.olc.co.jp/
東京ディズニーリゾート→ http://www.tokyodisneyresort.co.jp/

このように全く別物なのです。

ひとつの企業のコンテンツとして、 http://www.olc.co.jp/ の下部コンテンツとして表示することも可能なのでしょうが、なぜ、このように別ドメインで展開しているのでしょうか?

これはひとつに、企業ブランドと商品ブランドの位置づけという問題を、どのように解決するのかということです。

この場合、オリエンタルランドという企業名は、利用者にとって直接的には重要なことではなく、むしろ東京ディズニーリゾートというブランドを前面に出していきたいとの判断によるものだと思います。

このような位置づけにあるブランドを企業内に持っている場合には、企業サイトの下部コンテンツではなく、別ドメインで展開することが望まれます。

▼ 問題点3「企業内ブランド間の関係」

以前なら東京ディズニーランドは http://www.tokyodisneyland.co.jp/
で運営されていました。

ところが、東京ディズニーシーがオープンしたあとどうなったでしょうか?

当初は東京ディズニーシー http://www.tokyodisneysea.co.jp/
がオープンしました。

でも、ディズニーアンバサダーホテルなど周辺環境が充実してきたことに伴い、現在これらを東京ディズニーリゾートの下部コンテンツに移行しています。

つまりはブランドの位置づけに変化が生じたということです。

今まで前面に出ていました東京ディズニーランドや東京ディズニーシーは、東京
ディズニーリゾートという滞在型テーマリゾートを楽しんでいただく中で選択していただくための下位ブランドという位置づけに変わったのです。

また、滞在型テーマリゾートとしては、下部コンテンツに2つのテーマパークを置き、さらにはホテルやショップなどの関連施設にリンクさせることで、リゾートとしての一体感を持たせています。

このように企業の持つ個々のブランドをどのように位置づけ、それによって独自ドメインにするのか、企業の下部コンテンツとするのか、更には、ブランド間での重要度順を考えることが、重要なWebブランド戦略のひとつとなるのです。

事例のように、途中で位置づけが変化してしまうことも往々にしてあります。

当然、企業Web担当者だけで決めることができるようなものでなく、経営者の判断が求められます。

次回、次々回と、このコラムの続編を続けさせていただきます。

いましばらくのお付き合いの程、お願いいたしますね。

■プロフィール
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
eビジネス、組織論、経営戦略、創業、ベンチャー、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/
関西SOHOデジタルコンテンツ事業協同組合 理事
http://www.kansai-soho.or.jp/

昨日雑誌取材を受けました。
7月13日発売予定の月刊アントレ別冊『独立事典04→05』に掲載されるようです。
咲本ファン??必見です(笑)

今、稲垣保弘『組織の解釈学』という本を読んでいます。
理論書で少し難解な面があるのですが、マイケル・ポランニーの暗黙知理論をベースに組織論にメスを入れていくところが、とってもスリリングです。
理屈好きな人にオススメです(笑)

組織の解釈学 稲垣 保弘『組織の解釈学』


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(2004/05/28)

2004/5/17 月曜日

サービス・マネジメント

Filed under: 読書 — 咲本 @ 23:59:04

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「SOHOによく効く書籍」(#009)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「サービス・マネジメント━━━

みなさん、こんにちは!咲本です。

よく「顧客志向」なる言葉を耳にいたしますが、ただ漠然と顧客に目を向けていたらよいというものでないことは明白です。

それでは具体的にはどういう実践をしていけばよいのでしょうか?

今回はそのような疑問に役立ちそうな本を、サービス・マーケティングあるいはサービス・マネジメントと呼ばれる分野の中からご紹介いたします。

▽ ハリー・ベックウィス『「買いたい心」に火をつけろ! 顧客が本当に欲しいものは何か』(ダイヤモンド社)
「買いたい心」に火をつけろ! 顧客が本当に欲しいものは何か

この本は特にオススメです!

顧客との絆をいかに築き上げていくのかという点について、膨大な教訓を具体的な事例を引き合いに出しながら、たいへん簡潔に述べられています。

一見当たり前のようにも思える事柄も多いのですが、その切り口が当たり前ではないところにハッと気付かせてくれるところがあります。

例えば、「人と違う。シンプル。ビジュアル。これが「聞かせるスピーチ」のコツだ。」
との教訓だけを言われても当たり前かと思うわけなのですが、その事例として、
「私たちが住んでいるのは、映画『真夜中のカウボーイ』の世界と同じだ。」
と語り始められると、
何を言い出すのだろうかと、文章に引き付けられるものなのです。

そうなのです。

本の展開のされ方そのものが、サービス・マーケティングを体現しているのではないかということを、私は強く感じました。

この点について著者自身も、「並を非凡に変えるには」という項で、「普通のことをいうときでも、普通ではない表現を工夫しよう。」との答えを出されています。

ウケること間違いなしというネタ満載で臨んだ講演が、不評に終わってしまった個人的経験を反省するところを原点にしている点など、SOHO事業者の場合には、直接的に参考となるネタが非常に多いものとなっています。

▽ カール・アルブレヒト、ロン・ゼンケ『サービス・マネジメント』(ダイヤモンド社)
サービス・マネジメント

本書は1985年に出版されて全米でベストセラーとなったものを加筆リニューアルして2002年に出版されたものです。

本を読んでいきますと、サービス・マネジメントを実践し続けるには、大企業よりも我々SOHO事業者のほうが、はるかに実践しやすいのではないかという感想を持ってしまいます。

なぜなら、「サービス・マネジメントを実行するには、しかるべき投資、長期的な取り組み、細部まで常に注意を払うこと、サービス重視のリーダーシップ、企業文化の構築、顧客の意見を永遠に聞き続けること、ビジネス・デザインの変更などが不可欠だった。非常に厳しい活動であることに気づくと、続々と自然消滅していった。」ようなものだからです。

SOHO事業者と比べまして、中堅~大企業が継続して組織として取り組むには、とても大変なはずです。

追加された第2部で取り上げられていますように、大企業が規模の小さい企業を目指した経営を志向する時代に来つつあるのかもしれません。

また、今回の改訂版では新たにニュー・エコノミー時代についての記述が追加されています。

IT関連でビジネスされている方々なら、チェックされておかれてはいかがでしょうか?
ちなみに、否定的な記述が多く見受けられます。

最後に顧客価値を提供する企業トップに向けられた「永遠の真実、10の教訓」をご紹介しておきましょう。

  1. 顧客が求めているのは「顧客サービス」ではなく価値である
  2. 些細な差は評価するな
  3. 顧客の目は欺けない
  4. 大々的なプログラムは失敗する
  5. リーダーが望まない限り、顧客志向が実現されることはない
  6. 社員が感じるものは顧客も感じる
  7. スピリットは保存できない
  8. 製造業モデルではうまくいかない
  9. 言葉も重要
  10. 成功に終わりはない

▽ 窪山哲雄『プロジェクト・ホテル 奇蹟の再生に賭けた男が創るこだわりのリゾートホテル』(小学館)
プロジェクト・ホテル

著者は米国大学のホテル学部を卒業後、ニューヨークのホテルや、日本のホテルニューオータニを経験後、長崎のハウステンボスにあるホテル経営に手腕を発揮
バブル時代に北海道でオープンした会員制高級リゾートホテルの再建でヘッドハンティングされたものの、融資先の北海道拓殖銀行が破綻、一端閉鎖されたホテルを国内唯一ともいえる高級リゾートホテルとして再出発させるまでの物語です。

ちなみにコミックやドラマでヒットした「ホテル」の作者に資料・アイデアを提供していたのも彼のようです。

日本では本格的な高級リゾートホテルというものがほとんどなく、それを実現するには、お客さまに提供するサービスを徹底的にこだわることが要求されることは当然のこととなります。

そういった現場での生々しい悪戦苦闘の姿から、学者の本からは得られない現場での交渉力や様々な事柄から学ぶ姿勢、ブランド構築のための実践、教育の重要性など、非常に多くの示唆を与えてくれる本です。

「こだわり」「行動力」「交渉力」なんていう言葉は、書いてしまえば一言で済みますが、それの意味するところは、こんなことなのだと実感できます。

本来、本屋さん的な分類では、企業の成功物語のようなところに分類されるものかと思われますが、私は敢えて「サービス・マネジメント」におけるオススメ本として推薦します。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

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起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
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【イロイロ報告事項があります】
5月12日に開催されました(財)京都産業21主催「インターネット利用研究会」総会での講演は、おかげさまで無事終了いたしました。

で、明日18日(火)19:30~デジハリ大阪校セミナールームで開催されます「デジタルハリウッド大学院説明会SP@大阪」の席上で、「コンテンツ・ディレクター」について講演をさせていただきます。
来年4月に開校します「デジタルハリウッド大学院」では、第一線で活躍できるコンテンツ・ディレクターを養成する「専門職大学院」として、現場第一主義の使える教育を徹底して行っていく予定です。
西日本地域の方でご関心のある方からのご参加、よろしくお願い申し上げます。
詳細・お申込は↓から
http://www.dhw.co.jp/school/location/osaka/report/20040423185415.html

以前、少し予告していました京都商工会議所でのWebマーケティング系の講演は7月下旬に延期となりました。
講演するのは、総勢5名で3日間にかけて平日の夕方から開催いたします。
小手先のテクニック論だけに終わらない、しかも経営そのものを考え直すのに、良いきっかけになるネタを、存分に提供させていただきます。
インターネットでのビジネス展開を、テクニック論や既存の経営戦略論で捉えると、必ず大した成果が得られないと断言します。
それらを乗り越えたところに、どんなワクワクする世界が待ち受けているのか、存分に感じ取っていただきたいです。
プログラム詳細がわかりました時点で、ご報告させていただきます。

8月27日には、関西ベンチャー学会の例会で、「コンテンツ・ビジネスの未来」について、大阪産業創造館でバトルトークをさせていただく予定です。
基調講演は、デジタルハリウッドの杉山校長がご登場。
その後、校長自身もパネラーの一員に混じってのバトルトーク。
なんと、学会員でなくても、一般参加が可能です。
私は司会進行役を行います。
こちらも、詳細が決定次第、ご報告させていただきます。

8月~9月にかけて、京都市内の2つの商店街でのインターネットを活用したビジネスを支援する意味で、それぞれの商店街で複数回の講演を行うことになりました。
商店街さま対象としては、過去にも何度となく講演させていますので、それなりに自信を持っています。
商店街活動におけるIT系の取組みでお悩みをお持ちである方、一度お気軽にお問い合わせいただければと存じます。

7月上旬公開予定で、(財)愛知県産業振興公社から昨年に続き、二度目の執筆依頼をいただきました。
前回のSEO対策に続いていただいたお題は、広報戦略。
気合いを入れて書かせていただきます。

関西ベンチャー学会で、書籍を発行することになり、その編集委員の一人となりました。
基本コンセプトは「ベンチャー企業に役立つハンドブック」。
出版社も既に決定済み。
しんどい作業と予想しますが、頑張ってやっていかねば。

私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2004/05/17)

2004/5/5 水曜日

Webブランド化、7つの問題点 その1

Filed under: eビジネス — 咲本 @ 9:26:51

『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』に掲載
http://www.mankai.biz/

「Webブランド化、7つの問題点 その1」

マーケティング・コンサルタント  咲本 勝巳

みなさん、こんにちは!咲本です。

前回のコラムで予告させていただきました通り、今回より複数回にわたって、「Webブランド化」について、そのいくつかの問題点について書かせていただきます。

▼ Webブランド化の取組みとは?

よく誤解されていますのは、次のような点です。
「そこそこ知名度が上がり、そこそこ顧客満足が得られ、そこそこの信頼性を獲得する」ことは、とてもではないですがブランド化活動とは呼べるものではないということです。

そもそもブランドとは、マーケティング活動を研ぎ澄ましていった先にあるべきものであって、「そこそこ」といった中途半端な構えによって得られるものではありません。

ブランドとは、多くの人達の中で高いマインドシェアを持っている存在であり、個人的感情を含めた楽しみ・ウキウキ感を持たれるべきものなのです。

「そこそこ」の活動でそれを獲得できるのなら、こんなコラムを書く必要などないわけです(笑)

また、ある種のテクニックだけによって得られるものでもありません。

これからの連載では、Webブランド化にまつわる問題点7つを取り上げていく予定です。

今回は、まずは第1点目の問題点。

▼ 問題点1「複雑な組織」

例えば、とある企業の組織。
人事・労務などの管理系各部署以外に、営業統括本部、トータルソリューション事業部、研究開発本部、デザイン本部、知的財産権本部、電力グループ、電機グループ、電力・電機業務本部、都市開発システムグループ、情報・通信グループ、ユビキタスプラットフォームグループ、オートモティブシステムグループ、ライフサイエンス推進グループ、ディフェンスシステム事業部、パーソナル・ヘルスケアベンチャーカンパニー、ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー、i.e.テレマティクス事業推進センタ、半導体業務本部、グループ資材本部、モノづくり技術事業部、総合教育センタ、本社業務本部、情報システム事業部、特約店センタ、タックスアカウンティングセンタ、その他に10支社。

これだけの組織をWebサイトによって、スピーディで的確な情報発信をし続けるには、単に担当者に任せるというだけでは、うまくいきっこありません。

広報部門同様に、情報の集めることに苦労することになります。

また、各組織ごとに「私達のことを大きく取り上げろ」との圧力もあることなのでしょう。

Web担当者は、情報の取り上げ方にも悩むところです。

では、このような複雑な組織を持った企業のWeb担当者は、どのようにすればよいのでしょうか?

残念ながら、Web担当者一個人だけでは、解決策はありません。

この場合、絶対に必要となりますのは、経営者トップのWebに対する深いコミットメントなのです。

経営者がWebについて何を行うのか?

それは、

  1. 企業内に存在する各ブランドの重要度の位置付けを行う
  2. リアルワールドでの顧客に対するブランドとしての取組み方とWebとの関係を明確化する

経営者自身が、これを行うことしかWebのブランド化の取組みはスタートさせることができないのです。

実は、この経営者の深いコミットメントということが、その後の問題点とも大きく関わってきます。

次回以降からも、しばらくはブランド化の問題点について考えていきたいと思います。

■プロフィール
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
eビジネス、組織論、経営戦略、創業、ベンチャー、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

関西SOHOデジタルコンテンツ事業協同組合 理事
http://www.kansai-soho.or.jp/

5月12日(水)に(財)京都産業21「京都インターネット利用研究会総会」で、「もうかりまっせ!! ネットで営業て…ほんと?」と題して講演します。
残念ながら会員企業のみの参加イベントです。
http://www.joho-kyoto.or.jp/~riyoken/0512soukai.html

2005年4月に開校される社会人専門職大学院「デジタルハリウッド大学院大学・大阪キャンパス」の第1回説明会が開催されます。
これからのコンテンツビジネスを担うプロフェッショナルを養成する大学院にご興味があるという方は、是非お越し下さい。
第1回説明会は、私が講演いたします。
5月18日(火)19:30~
詳細・お申込は↓からどうぞ!
http://www.dhw.co.jp/school/location/osaka/report/20040423185415.html

私についてご興味のある方は硝子張り公開→ http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(2004/05/05)

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