意味形成~名もなきものをいかに表現するのか?
『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/
「続・SOHOによく効く書籍」(#004)
咲本@時計台ネット
【○】本日のお題「意味形成~名もなきものをいかに表現するのか?」━━━
こんにちは!咲本です。
今回のお題は「意味形成」ということにいたしました。
このような言葉を使いますと、難しそうなことをお話するのではないかとのイメージを抱かれる方がいらっしゃるかもしれません。
勿論、簡単なことを簡単なままにお伝えするような、結果的に役に立たないことになるような妥協をするつもりはありません。
「意味形成」の問題とは、例えば商品名・サービス名・事業名・社名などのネーミングをどのようにするのかとか、キャッチコピーをどのようにするのかという問題、また事業活動の向かう方向性をどのように表現するのかということでもあります。
中小企業という位置づけの企業は勿論のこと、SOHO事業者を含めて、様々な事業に取組むに当たって、「スローガン」となる簡潔な表現を作り上げることが必須となります。
そういったところを考え抜くのに必要とされる表現法のひとつが、「メタファー」であり、その他にも「メトニミー」や「シネクドキ」と呼ばれるものが存在します。
そのようなところにまで問題意識を落とし込みますと、「意味形成」の問題を、必死で考え抜いていくことがSOHO事業者に求められることが、少しは感じていただけるのではないかと思います。
今回は、そんな観点から、オススメ書籍をご紹介させていただきます。
ちなみに、「ネーミングのツボ」といったノリでのノウハウ本は、多数存在していますが、そんな類の本を読んだからといって、うまいネーミングを作れたとの話を一度も耳にしたことはありません。
本書は、ビジネス書ではなく、言語学者が一般向けにメタファーについてわかりやすく解説した書です。
メタファーとは日本語では隠喩、メトニミーは換喩、シネクドキは提喩と呼ばれるものを指します。
著者によれば、
メタファーは、類似性に基づく。より抽象的で分かりにくい対象を、より具体的で分かりやすい対象に《見立て》ること。
メトニミーは、現実世界(民話のような想像世界も含める)のなかでの隣接関係に基づく意味変化である。
シネクドキは、意味世界(私たちの頭のなかにある)における包摂関係に基づく意味変化である。包摂関係とは、類と種の間のカテゴリー関係である。
分かりやすい例に当てはめますと、
「月見うどん」はメタファー、「きつねうどん」はメトニミー、「親子丼」はシネクドキ。また、「白雪姫」はメタファー、「赤ずきん」はメトニミー、「人魚姫」はシネクドキ。さらに、「たい焼き」はメタファー、「たこ焼き」はメトニミー、「焼鳥」はシネクドキ。
による表現ということになります。
なんだかこういった説明だけでは、まだ漠然としか理解いただけないかもしれませんが、詳しくは新書サイズのお気軽に読める本でもありますので、是非本書をお読みになってご理解下さい。
いずれにしましても、メタファーが「身体の表面に張り巡らされた視・聴・嗅・味・触の五感は、世界に向けて広げられた敏感なアンテナ。五感のメタファーが世界を理解するーー外の情報を内の意味に転換する(理解可能なものに変える)ーーうえで、とくに重要な働きをするのは、このためである」のです。
つまりは、認識したものをどのように意味形成していくのかという点、ひらたく言えば、いかにネーミングするのかという働きに重要となるのがメタファーであるということです。
次回は、もう少しビジネス系の書籍にシフトしまして、組織における意味形成の点について、ポスト・モダンマネジメントといわれる著書をご紹介させていただく予定です。
【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。
関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/
大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野
「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/
起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
http://www.mankai.biz/
【あとがき】
私のかかわっている2つのイベントをご紹介させていただきます。
《その1》
8月27日にデジハリ杉山校長をお招きして、「デジタルコンテンツの現在と未来」をテーマに「関西ベンチャー学会8月例会」を開催いたします。
一般の方のご参加も大歓迎です。
詳しくは⇒ http://www.kansai-venture.org/07_event/reikai-Aug%2004.htm
《その2》
9月4日、キャンパスプラザ京都で「どうする!京都人!自分らしく生きる~好きなことでメシを食う~」をテーマに200名定員の大イベントが開催されます。
カンデジの吉田(前)理事長が基調講演。SOHOでメシを喰っていこうと思われる方オススメです。
詳しくは⇒ http://www.kyo.or.jp/kyoto/cgi-bin/data/detail/0004.html
まだまだ暑い日が続きますねえ。
ということで、昨夜ネットショップで注文したアロハシャツを着て、これらイベントには登場しようと思ってます。
私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2004/08/23)











