2004/10/18 月曜日

ビジネスプランの立て方

Filed under: 読書 — 咲本 @ 14:25:01

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「続・SOHOによく効く書籍」(#008)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「ビジネスプランの立て方」━━━

こんにちは!咲本です。

ビジネスプランを立てそれを実践していき、その計画を修正していきながら活動していくことはSOHO事業者にとっても必要不可欠のことです。

漠然と事業を行っているだけでしたら、資金繰りで行き詰ったり、儲からない仕事ばかりを請けることで手がいっぱいとなり、身動きが取れなくなってしまうことなどが発生するからです。

とはいえ、「絵に描いた餅」としかならないようなビジネスプラン作成の話が、世間には蔓延しているのが現状です。

ビジネスプランをうまく書ける人が、あたかも成功するような風潮というのには私自身、大いに異を唱えるわけなのですが、かといってビジネスプランは必要ないとも思ってはいません。

いや、「絵に描いた餅」ではない活きたビジネスプランは、絶対必要です。

今回は、小規模事業者向けのビジネスプランの立て方について書かれた本をご紹
介いたします。

ビジュアル解説 小さな会社のビジネス・プラン井上 芳郎『ビジュアル解説 小さな会社のビジネス・プラン』


実はこのコラムを書いている10月16日にも、著者である井上先生に用事があり、お会いしていたところです(笑)

現在は流通科学大学中内ビジネススクール教授でいらっしゃいますが、10数年の民間コンサルティング会社で実務をされていただけのことがあり、理屈を並べ立てただけの本ではなく、こなれた表現が散りばめられていて、とっつきやすく、たいへん読みやすい本に仕上がっています。

とっつきやすくなっている一番の理由は、「日記帳と小遣い帳で始める小さな会社の経営」を目指している点にあります。

日記帳と小遣い帳を付けていくところからスタートしていって、いつの間にかビジネスプランが出来上がってしまうところにまで到達します。

そこには小難しい話は何一つ出てきません。

でもその中には、有名なBCCのポートフォリオ・マネジメントやコンティンジェンシー・プランニングなどが、まるで易しいことのようにさりげなく埋め込まれていたりもしていてます。

また、第3部には資料編として「テーマ別図表集」と「目的別フォーマット集」が集められていますので、様々な経営上のテーマを考えるために使いやすくできています。

あらかじめお断りしておきたいのですが、本書はあくまでも小さな会社を創業したい方や創業間もない方向けであって、大企業・中堅企業のビジネスプランを想定していません。

小さな会社のビジネスプランとは、完璧なものを時間をかけて策定するといった類のものではありません。

走りながら考えるビジネス・プラン、考えながら実行するビジネス・プラン、それが本書でもっとも訴えたいテーマなのだ。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野
「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
http://www.mankai.biz/

【あとがき】

先日、某クライアントで社内セミナーを行いました。
テーマは「クライアント企業WEBサイトのリニューアルについて」。
社員のほとんどの方にお集まりいただいてお話したことは、WEBサイトについてのお話はごく一部にとどめ、ブランド戦略をどのようにすすめていこうとされるのかについて、方向性を出してもらうことに主眼をおいたものを行いました。
話はエスカレートしていき、100年後にも変化しない基本理念は何かというところにまで至りました。
要は『ビジョナリー・カンパニー』における

時を告げるのではなく、時計を作る

作業をしてもらおうということです。

すばらしいアイデアを持っていたり、すばらしいビジョンを持ったカリスマ的指導者であるのは、「時を告げること」であり、ひとりの指導者の時代をはるかに超えて、いくつもの商品のライフサイクルを通じて繁栄し続ける会社を築くのは、「時計をつくること」である。

そして2時間のセミナー枠の中で、一部答えが見つけ出すことができてよかった。
実は私がテーマに沿わないことを一方的にお話したということではなく、WEBのリニューアルということにかこつけて、経営を改革しようとの目論見を持たれた役員の方との打合せの結果、このようなセミナーを開催してもらった次第。
ある程度の成果が出てよかったものの、その後、その会社の方と焼肉屋で閉店まで会話を楽しんだ後、某社員の方と二次会に出向き、朝帰り。。。

私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2004/10/18)

2004/10/4 月曜日

創造性開発手法

Filed under: 読書 — 咲本 @ 14:57:47

『日刊SOHOのツボ!』に掲載
http://www.soho-union.com/soho/

「続・SOHOによく効く書籍」(#007)
咲本@時計台ネット

【○】本日のお題「創造性開発手法」━━━

こんにちは!咲本です。

以前、「ブレークスルー思考」と名付けてオススメ書をご紹介したことがありますが、今回はその続編となるコラムです。
http://www.crafting.jp/blog/breakthrough/

といいましても、今回オススメする書籍のほうが要注目書であったりします。

アイデアのおもちゃ箱―独創力を伸ばす発想トレーニングマイケル マハルコ『アイデアのおもちゃ箱―独創力を伸ばす発想トレーニング』


本書は、古今東西の創造的発想についての研究の中から、実用的に使える手法を優先に、書名の如くまるでおもちゃ箱をひっくりかえしたかのように、パズル解きのような楽しそうな発想法が次から次へと30近く紹介されています。

アイデアの発想法は「左脳を鍛える直線発想法、右脳を刺激する直感発想法」の2つに分類されています。

このうち、私は前者の直線発想法に属する「SCAMPER(スキャンパー)」についての解説が読みたくて購入しました。

SCAMPERとは、創造性開発の第一人者アレックス・オズボーンが7つのチェックリストとして提案されたものを、その後ボブ・イバールが7つの頭文字に整理して覚えやすくしたものを指します。

SCAMPERは、下記の7つの問いかけのことをいいます。

  • S=Substitude? 代用品はないか。
  • C=Combine? 結びつけることはできないか。
  • A=Adapt? 応用することはできるか。
  • M=Modify?=Magnify? 修正、あるいは拡大できないか。
  • P=Put to other uses? 他の使いみちはないか。
  • E=Eliminate or minify? 削除か、削減できないか。
  • R=Reverse?=Rearrange? 逆にするか、再編成できないか。

SCAMPERの使い方について、多方面の事例によって説明がなされていますが、それは本書をお読みいただいて感じていただくこととして省略いたします。

私が思うのには、SONYがウォークマンを登場させるようなことには、SCAMPERで発想していくことが功を奏する場合が多いのでしょうが、現在のSONYが必ずしもSCAMPER的発想があるとも思えず、その証拠としてAppleのiPodにかつてのウォークマン市場を大きく侵食されつつあるとでもいいたいところです。

通常、アイデアを出していく際には、ブレーンストーミングが使われることが、たいへん多いかと思います。

これは、まず質よりも量を重視して、たくさんのアイデアを出すところに重きがおかれるところが特徴です。

思い込みを捨て、他人のアイディアにも耳を傾け、アイディアを評価、批判、コメントすることなく、まずはアイデアを量産した後に、最も適切なものを見つけ出そうという立場です。

しかし、いくらたくさんのアイデアを出して欲しいと漠然と呼びかけましても、必ずしも大量のアイデアが出るとは限らず、むしろあまりアイデアが出ない場合も多いのではないかと思います。

そういった場面で活用できるツールが、このSCAMPERなわけです。

これを使う際に注意しなければいけないのは、大きな問題、例えばWEBをリニューアルしたいとの問題があった際に、その問題そのものをSCAMPERで考えようとするのではなく、細かな問題点に分割し、つまりはこの場合には、WEBの記述言語、コンテンツ、コミュニティ、WEBマスター、ネットショップ等々に分割して
個々の問題点についてSCAMPERで考えることにより、より素晴らしいアイデアが登場する可能性が高くなるという点です。

ただ残念なことに、1997年に発行された書籍であるにもかかわらず、現在品切中です。

ダイヤモンド社は、素晴らしいビジネス書を多数発行することで、有り難い出版社ではあるのですが、その反面、このような重要な書籍をいとも簡単に品切を起こしたまま、いずれは絶版させるということを平気で続けている出版社でもあります。

個人的には、書籍の内容によって、ロングセラーとして残すべき本とそうでない本とを吟味された上で、メリハリをつけていただきたいものです。

ということで、今回はオススメしながら手に入りにくい書籍となっています。

私の入手方法は、Amazonの「ユーズド商品を安く買いたい」に書籍を登録していたところ、あっという間に状態のよい古本が手に入りました。

みなさんの中でお読みになりたいかたがいらっしゃいましたら、Amazonのこの機能や、Yahoo!オークションなどから、うまく入手していただきたいです。

【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野
「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
http://www.mankai.biz/

【あとがき】

9月29日・30日と久しぶりに東京に出張してきた。
東京国際フォーラムで開催の「イノベーションジャパン2004」を視察するためであった。
28日から29日朝にかけてクライアント企業の方と呑み明かし、新幹線予約時間に間に合うように呑み屋から直行するという「ハードスケジュール?」をこなし、午前10時開始のSONY副社長の講演をお聴きした。
会場には数百名の座席が満員で立ち見が出ていたくらいであったが、30分ほど聴いて、あまりにもつまらない話なので、私一人だけ退席。
結果的には、知り合いと久しぶりに渋谷で呑むために東京に行ったも同然だったような気さえしている。

10月は、5日に淡路島で講演、15日は今月から新規クライアント先となったところでの社内セミナー、25日は京都の某商店街での講演と、3件の講演が発生。
現在は、コンサルティングに力を入れている私としては、これでも多い方。

京都商工会議所さんに、某コンサルに使える新たな仕組みを作っていただき、その活用先もドンドン投入していただくことが決定した。
こういった話は有り難い限り。

私のことはWebでガラス張り公開中→ http://www.sakimoto.biz/
mailto:sakimoto@tokeidai.net
(ご意見・ご感想・ご提案お待ちいたしております)
(2004/10/04)

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