愛と感動のレストラン「カシータ」のホスピタリティ(3/4)
さて、料理が次から次と登場し、中でも久しぶりに食べるオマールエビがシンプルな味付けで個人的にはとてもおいしかったが、そうこうしているところに店長さんが挨拶にお越しになった。
名刺を差し出されたので、それにつられるように私も名刺を差し出した。
実はこのことが後になってのサービスに反映されることになる。
それにしてもお店側には取り扱いが難しそうな客だとうつっていたかもしれない。
さりげなく「私どもをどのようにしてお知りになりましたか?」と質問されたので、「オーナーのお話になっているDVDをある方からお借りしたり、カシータさんのWEBを拝見したり、検索してブログでの評判を見たりした結果、是非サービスを体験したくなりまして」と言ってしまったから。(笑)
食事中にはYさんとも様々なことを話し、それをいちいちここには書けないが、レストランに来る前に私が観てきた国立劇場でのピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の公演については、感動したがゆえにいろいろと話していたことだけは間違いない。
あとで気がつけば、テーブルのそばに下の写真のような公演パンフレットが置きっぱなしになってしまっていた。
料理は全て終わりましたということで、コーヒーを持ってきてもらうことにした。
そうしたところ、コーヒーに加えて、スタッフの方が‘Welcome to Casita!!’と言われながら下記のように飾り付けされたデザートをお持ちいただいたのだ!
白いプレート上にはデザートの盛りつけ以外に、チョコレートによって
- Welcome to Casita!!
- 私達客2人の名前
- 時計台ネットとそのロゴマーク
- ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団
といった文字が書かれていて、
ピナ・バウシュの舞踊団による公演の模様をプリントアウトした写真画像が貼り付けられていたのだ!
時計台ネットとそのマークは、さきほど店長さんと名刺交換した時に入手された情報を即反映させたもの。
ピナ・バウシュについては、おそらくテーブルそばに出しっぱなしにしていたパンフレットの情報と、店内に入ってすぐスタッフさんと公演の模様を話していたことから得られたもの。
あくまでも想像ではあるが、京都から東京へと公演を観に来た私にとっては、この体験が本日の貴重な思い出であろうから、このカシータの思い出と共に大切にしまっておいてもらいたいとの思いを表していただいたのではなかろうか。
この判断を現場を観察されながら、ピナ・バウシュの公演を大きくプレートで取り上げようと判断され、おそらくネットで大急ぎで関連画像を探し出されたのだろう。
そして複数のスタッフの情報をうまく集約させていかれたわけだ。
最後の最後になって出すデザートに、客ごとに違った状況を的確に反映させたものを作り出して提供するとは、これはマニュアルでなんとかできる領域を完全に超えたサービスだ。
毎日数組の客だけを相手にしてサービスを提供するのであれば、頑張ればできなくもないと思われるかもしれないが、カシータの場合には130坪ものスペースが毎日予約で満員となる数をさばいているのである。
どこかにある安物の居酒屋のように、忙しそうなスタッフの素振りばかりが目立ち、注文もロクに聞いてもらえないというどころか、担当らしいスタッフさん以外からも名前でお声掛けいただける上に、複数のスタッフさんから公演はどうだったかの質問が出るほど、私のことをわかってくれている。
スタッフのみなさんは、誰もが気持ちの良い笑顔で接してくださる。
メニュー用紙に書かれている“わがままなお客様こそレストランの楽しみ方を知る上級者である”との文言は、客からの無理難題に喜んでこたえようと本気で考えている証拠なのであろう。
そばのテーブルで食事していた中年男性グループには、お店所有のポラロイドカメラで記念撮影をされていた。
おそらく何らかの意味で特別な日であったのだろう。
このように行き届いた感動すら誘うサービスを、どうして行っていくことができるのだろうか?
私はカシータの内実について少しでも多くを知りたくなった。(続く)
【サイト内関連ページ】
愛と感動のレストラン「カシータ」のホスピタリティ(1/4)
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